ご覧頂きありがとうございます。
山椒（サンショウ）の木の ＊ミニすりこぎ棒＊ です。
岩手県の山深い所で真冬に収穫し、最低でも１年以上乾燥させた山椒の木を使っています。
寒い地域の山椒は特に固く、木の匂いが少なく昔から高級すりこぎ棒として使われてきました。
本山椒の証明でもある「おもしろい突起」をあえて残してすりこぎ棒にしています。
山椒の幹または枝からひとつひとつ丁寧に手作業で削り出して作っています。
突起を残しつつもトゲは除去して優しく角を丸めた滑らかな手触りと風合いをお楽しみください。
木の温もりのあるキッチン雑貨はお料理をより楽しくしてくれます。
ちょっと和風ですが、すりこぎ棒と言えば山椒の木一択でしょう＾＾
実用的で、キッチンをさりげなくおしゃれに「こだわり」を演出。
木の色や樹皮、年輪は自然のままに無塗装で仕上げています。
※他にも山椒のすりこぎ棒をを掲載しています。
それぞれ木の個性が違いますので合わせてご覧になって頂けると嬉しいです！
＊ ストーリー ＊
久しぶりにクルミを擦ってクルミペーストを作ったとき、
完成したペーストを味見したら…ん？なんか味がおかしい！
そう、古くなった木の味。なんといいますか、ペーストに割り箸のような味。
膝から崩れ落ちました（笑）でも本当にそんながっかり感。
そしてそのペーストをもう食べることができず、
沢山擦ったクルミを破棄するしかありませんでした。
市販の多くのすりこぎ棒は「シナ」などの木を使っています。
シナの匂いは爪楊枝や割り箸のような感じ。
しかもそれが古くなったものとなれば、食材に匂いが確実に移ります。
少なからず木も削って食材に混ざり込みます。
そんな経験があって、木工の大先輩に相談したところ、
すりこぎ棒は昔から山椒の木なんだよ。
これを使ってみなさいと渡されたのが、作り始めたきっかけ。
確かにとんかつ屋さんでも山椒のすりこぎ棒だったよなと。
山椒の木はとても固く、木の削れる量も最小。そして木自体の匂いが限りなく少ない。
正直、作った当時はご年配の方にしか買っていただけませんでした＾＾；
「昔はみんな山椒の木だったんだけどねぇ」なんておっしゃっていました。
確かに生産量の維持、生産効率、採集の手間や大きさのバラツキ、蓄積量の減少、
加工の手間を考えると山椒の木のすりこぎ棒はどうしても高価になってしまいます。
でもここ最近は自然素材、天然素材の本当に良いものが受け入れられるようになりました。
今まで数百本の山椒のすりこぎ棒を販売してきましたが、
私が材料を仕入れている方がご高齢になり、ご自身の山へ入ることができなくなりました。
これが最後だと、昨年１０数本の山椒の木を受け取りました。
私自身が山に入る知識をつけるまでは、今回のロットで本当に最後になります。
少し寂しい感じもしますが、今まで沢山お世話になったことへ感謝をしつつ、
ひとつひとつ丁寧に加工しました。
小さな作品でも誕生まで沢山のストーリーがあるんだなぁと、
今ここに書いていて改めて思います。
そんな思い出深い、沢山のストーリーが詰まった山椒のすりこぎ棒。
ぜひ手に取って頂ければ嬉しいです。
25cmクラスの山椒の長めのすりこぎ棒の在庫もあります。
お気軽にメッセージを送ってください。撮影して掲載いたします。
材料の選定から寸法取り、カット、成形、研磨、最終仕上げまで
当工房が全て行っています。
※木材は角度によって色合いや光の反射が変わります。
写真では色合いを正確にお伝えすることが出来ないのがとてももどかしいのですが、
予めご了承の上、ご購入をご検討頂けただければ幸いです。
※すりこぎ棒をエアキャップで包み、段ボールに入れての発送になります。
見た目はイマイチですが、送料をお安くする為に上記の簡易包装と定形外郵便で発送いたします。
予めご了承の上、購入をご検討頂ければ幸いです。
＊こだわりや思いをプロフィール欄に記載してあります。ぜひ併せてご覧ください＊
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【サイズ】ひもを含めず長さ約15cm、平均直径約2.8cm〜3cm（サイズは平均値で作品によってばらつきがあります）
【重さ】 麻ひもを含めて平均値約55g（作品によって多少ばらつきがあります）
【素材】 木材：岩手県産本山椒（サンショウ）、麻ひも
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